温泉熱を利用した熱源水ネットワークシステムの実証事業者の募集について
2021年8月17日(火)

1.事業の目的

温泉は、国内に約27,000以上も源泉がありポテンシャルの高い再生可能エネルギー熱のひとつです。しかしながら、温泉宿などでの有効利用はまだまだ普及しておらず、温泉街では温泉の熱が余っている宿と、熱量の足りない宿が混在している状況がよく見かけられます。
総合設備コンサルタントでは、温泉熱等を複数施設間で熱融通するシステムの研究開発 (熱源水ネットワークシステムと呼ぶ)を、NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)の助成事業により行っております。このシステムでは、余っている温泉の熱を、配管で繋がっている施設間で融通しあい、熱利用量に応じて熱の売買を行います。
温泉の熱を温泉街等の地域で共有し、有効利用することによって、温泉宿での光熱費の削減、省エネ、地域の脱炭素化につながります。

図 温泉熱を用いた熱源水ネットワークのイメージ

2.募集の目的

弊社では、地域での温泉熱の有効利用を行うための熱源水ネットワークシステムの研究開発を行っており、普及展開を見越した実際の建物での実証試験を行うにあたり、実証試験設備を導入可能な施設をフィールドとしてご提供頂ける御協力者を探しています。

3.御協力頂いた場合のメリット

御協力頂いた場合のメリットとしては、温泉熱の利用によって、光熱費の削減が可能です。実証試験設備導入前後のエネルギー消費量の実態を把握することが可能です。また、実証試験用の開発品であるため設備機器のグレードはやや低下しますが、通常の設備導入費用よりも低価格で設備導入の実施が可能です。

4.対象者

・民間団体、地方公共団体、非営利法人等で、源泉を保有している方。
・給湯などの温熱需要のある施設で、施設同士が約300m圏内にある
 複数施設(以下のような場合)での熱利用をお考えの方。
 
複数事業者で近隣敷地に
各事業者の施設がある場合
1事業者で近隣敷地に
同一事業者の施設がある場合
1事業者で敷地内に
複数施設がある場合

5.お問い合わせから事業実施までの流れ

6.スケジュール

・2021年(令和3年)秋ごろから実証試験設備構築に向けた調査等を開始します。
・2022年(令和4年)4月ごろから実証試験設備の構築を開始します。
・2022年(令和4年)秋ごろから実証試験開始予定です。(実証試験は2024年[令和6年]2月まで)
・実証試験後の機器の取り扱いについてはお問い合わせ下さい。
・ご応募の締切は2021年(令和3年)11月末までです。

7.ご応募の方法

ご興味のある方は、お気軽に以下までお問い合わせ下さい。
 
【問い合わせ先】
(株)総合設備コンサルタント 環境・エネルギーソリューション部