PROJECT STORY
大学研究施設の設備設計
ー信州大学 アクア・リジェネレーション共創研究センターー
PROJECT STORY No.17
研究実験施設
- ZEB
- 光環境
- 未利用エネルギー/再生可能エネルギー

Data物件データ
建物名称アクア・リジェネレーション共創研究センター
所在地長野県松本市
主要用途研究施設
延床面積3,618㎡
規模地上4階
構造鉄骨造
工期2024年1月~2025年3月
建築主信州大学
建築設計(株)教育施設研究所
設備設計(株)総合設備コンサルタント
建築施工池田建設(株)
電気施工(株)TOSYS
機械施工川崎設備工業(株)
本施設は、アクア・リジェネレーション機構の中核拠点となる研究施設であり、信州大学松本キャンパス正門のすぐ脇に建設された。
本施設の目的は、水の循環利用や水由来水素エネルギーの生成・利用など、水を中心とする地球環境再生に関わる諸分野「アクア・リジェネレーション(ARG)分野」において、国内外の水分野研究者・企業・自治体等からなる多彩なメンバーが相互に交流・共創する場を構築するものである。
また、本施設は、高い省エネルギー性能を有しており、BEI値は、0.37、ZEB ReadyのBELS認証を取得している。
太陽光設備
冬期は積雪が比較的少なく晴天が多い地域のため、5.0kWの太陽光発電設備を屋上に設置した。
供給先として冬期は屋上機器の凍結防止用電気ヒーターに使用し、夏期は屋内キュービクルへ接続し一般電力として本建物へ供給するシステムを採用した。


屋上 太陽光発電設備
照明設備
1階イベントスペースは発表会等のイベント対応として調光システムを導入し、イベントの規模、内容に合わせてフレキシブルに対応が出来るようにした。
共用部の照明は「LED器具+人感センサー制御」とし無人の際は自動消灯させ省エネを図っている。


1階イベントスペース
空調設備
運転操作性、省エネルギー性、建設費などを総合的に判断し、共同実験室に個別空冷パッケージ形空気調和機、イベントスペース、コミュニケーションスペース、ミーティングルーム等の共用スペースにマルチパッケージ形空気調和機を採用した。
空調設備はCOPの高い寒冷地仕様の空調機を採用し、BEI/AC値は0.33を達成し、高い省エネルギー性能を有している


共同実験室
換気設備
消費エネルギーの低減を考慮し、各居室の外気取入れは全熱交換器を採用した。
イベントスペース、オープンイベントスペース、コミュニケーションスペース等の居室は、在室人員に対し換気量20㎥/h・人を確保した。各実験室については6回/hの換気量を確保するとともに、ドラフトチャンバー稼働時の給排気バランス用として、全熱交換器の排気をドラフトチャンバー近傍に吹出しドラフトチャンバーの給気に利用できるように排気ダクトに分岐を設け、実験室の室圧バランスの確保に配慮した。


水素実験室
Designer設計者

機械設備設計
大阪事務所 第2設計・監理グループ
友野 啓司Keiji Tomono
水と太陽からエネルギーを創造するサスティナブルなエネルギーの生成・利用を研究する施設を設計することにより、建築設備の分野においても水素エネルギー利用の可能性など地球にやさしい設計について、改めて考えさせられる機会をいただきました。

電気設備設計
名古屋事務所 設計監理部
遠藤 浩Hiroshi Endo
信州の美味しい水と太陽光だけで水素を作る研究を行う施設です。いずれ燃料電池で使う水素を製造する施設の設計を行う日が来るだろう、と予想される興味津々の設計でした。